HITORIGOTO
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G4購入記
その9:QuarkXPress3.3は?



 先にも書いたが、一応おさらいしておく。G4でQuarkXPressを使うにはドングル(ハードウェアキー)を接続するためにUSB/ADB変換アダプタが必要になる。4.0ユーザーはQuark社に申し込めばiMateというアダプタを無料で入手できる。(ただし、どういうわけかiMateのドライバは自分でダウンロードしなければならない)また、ver4.1からはQuarkXPressのパッケージにiMateが同梱されているようだ。Quark社はすでに3.3のサポートをうち切っているので、G4で3.3の動作保証は一切していないが、3.3のドングルがRAINBOW社製のものならば、問題なく動くようだ。実際4.05はなんの問題もないようだし、ここでは3.3がG4でキチンと動作するか検証してみる。

 まずは、あらかじめ雑誌などから得ていた情報を並べてみると
●RAINBOW社製のドングルならiMateでの接続で問題なし。ただし、動作が不安定だというケースの報告もある。その場合USB HUBなどを通さずに、本体から直接iMate・ドングルと接続し、その先にADBのキーボードとマウスを接続したら安定した、という情報があった。
●スクロールバーをクリックするとクラッシュする。
●コマンド+タブキーのツール切り替えショートカットが利かない。(OS8.5以上)
●「カラー編集」ダイアログの「トラップ編集」をクリックするとクラッシュ。
●グリーキングテキストが白く表示される。
私の知る限りこんなところだ。

 まずはQuarkXPress3.3を立ち上げてみる。私の環境は本体--USB HUB--iMate--RAINBOW社製ドングル×2(3.3、4.0用)--ペンタブレット--ADBマウス、という環境だが問題なく立ち上がった。以前やった仕事ファイルも立ち上げて、少々テキスト編集など行ってみたが、これといって不安定さは感じられないようだ。
次におそるおそるスクロールバーをクリックしてみる。クラッシュ……しない。問題なくスクロールする。どういうことだろう。雑誌などではQuickTime4とのコンフリクトと紹介されていたが、このマシンにもQuickTime4.1が入っている。もしかしたら9.0.2は大丈夫なのだろうか?
コマンド+タブのショートカットは、ファインダーのアプリケーション切り替えのショートカットになっているため、確かにツール切り替えは出来なかったが、これはQuarkXPressに限った問題ではなく、他のアプリケーションでも同じ事が起こる。対処法は、ファインダに戻り、メニューバーの「ヘルプ」より「Macヘルプ」「ファイルとアプリケーションプログラム」「開いているプログラムを切り替える」「教えて!:キーボードショートカットを変更する」と進み、任意のショートカットを割り当てればOKだ。
トラップ編集をクリックすると見事に落ちた。この件に関して、えでぃっとはうすの小国さんより、DTP迷宮伝説に情報があると教えていただいた。それによると、これはOS8.5以降の現象で、PRAXISOFT社のHPから「Edit Trap Fix1.0」という機能拡張ファイルをダウンロードし、インストールすることで解決されるとあった(詳しくはこちら)。やってみたところ、トラップ編集も問題なく出来るようになった。
最後にグリーキングテキスト。DTP関連の掲示板などから得た情報だと、これはOS8.6以降の問題らしい。機能拡張の「ATI」関係がこのグリーキングテキストを白くしているようだ。試しに「ATI」関係の書類を機能拡張マネージャーで外してみたところ、元通りグレーのグリーキングテキストが表示された。しかしATI関連ファイルを外してしまうと、多分画面表示が遅くなるはずだ。で、結局解決策は見つからないので、QuarkXPressの初期設定で、グリーキングを外してしまった。もともとQuarkXPressは画面表示の速いアプリケーションだし、しかもエンジンはG4なのだから、グリーキング表示をしなくても、そうはもたつかないだろう。

2000年10月追記
どうやらQuickTimeのver4は、やはりQuarkXPress3.3とは合わないらしい。スクロールバーをクリックすると確実に落ちる訳ではないが、まれに落ちたり不安定になるという症例を聞いた。QuarkXPressのヘビーユーザーはQuickTimeを3へ落とすことをお勧めする。
またグリーキングテキストは「編集」-「環境設定」-「アプリケーション」と進み、「オフスクリーンで描画」の項目にチェックを入れると、元通りグレーのグリークが表示されることを教えていただいた。

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