パソコンを購入する際、一番問われるのが「何に使うか」だろう。その点私はパソコンを買う時、つねに目的がハッキリしている。DTPをするため、もっと早くDTPをするため(笑)、最新のアプリケーションをストレス無く動かすため、というのが今までのパソコンを買う理由だった。そして今回は「制作したホームページの動作確認をするため」と「ワードファイルを開くため」である。
さらに条件としては、この狭い事務所にはこれ以上のパソコンを置くスペースがないから、必然的にノート型がいい。とはいえモニタは出来るだけ大きい物が欲しい。できれば14.1インチ、小さくても13.3インチは欲しいところだ。また、DATAのやりとりのため、ネットワークを組む必要もあるだろう。予算は安いに超したことはないが、何しろWindowsに関してはドシロウトだから、多少高くてもサポートがしっかりしてないメーカーや、壊れやすい、トラブルが多いといったメーカーは避けたい。だから奮発して予算は20万円前後とした。
この条件で何度か秋葉原に足を運びWindowsノートを物色して回ったのが去年の暮れのこと。WindowsはMacintoshに比べるとかなり安いと聞いていたので、20万も出せば結構良いものがあるだろうと思っていたのだが、なかなかどうして、やはりノート型は高い…。
パソコンショップの店員さんに色々聞いてみたところ、WindowsのInternet Explorerはプレインストールされているバージョン以下には落とせないことが判明。な、なぜ? MacintoshはいくらでもOKなのに…。これでは一番の目的「HPの動作確認」が出来ないではないか…。もう買うのは止めようかとすら思ったのだが、一度火の付いてしまった物欲に勝てず(笑)、ならばせめて一番低いバージョンが入っているものを…という条件も加わることになった。その時点でWindowsは98Meが最新。Meとはミレニアムエディションの略だそうでWindows98 ver3に相当するらしい。付いてくるInternet Explorerは5.5。夏モデルの在庫ならWindowsSEもあると聞く。SEはセカンドエディション、つまりver2。Explorerは5.0。しかも型落ちなので安い。これしかないな、と言う結論に達する。
そう言えば取引先のお客様から「Windowsを買うならペンスリがいいよ」と言われた。ペンスリって何? どこのメーカー? と思ってしまった(マジ)。ペンスリとはPentiumIIIのことで、言わずと知れたインテルのCPUのこと。Windowsには数種類のCPUが存在することも初めて知った(スミマセン、本当にそういうレベルなんです・笑)。まぁ、多分この先もWindowsでPhotoshopをグリグリ動かすことはまず無いだろうから、この辺りはあまり気にしないことにしたのだが。
この条件下で候補に上がったのはSHARPのMebiusとIBMのThinkPad。特に私が狙いを付けたMebiusにはEthernetポートが標準で装備されている。なのでネットワークを組むにも余計なお金がかからなくて済む。しかも「えでぃっとはうす」の小国さんも確かMebiusと言っていたので、何かあったら相談に乗ってもらえるかもしれない(笑)。という訳で、年が明けて21世紀早々、お金をおろしてMebiusを買いにそそくさと秋葉原へ出かけた。目的地「ツクモパソコン館本店」に着いてから、もう一度Mebiusをいじってみる。これが自分の物になるのか…と思いながら。
で、「これください」と店員に言おうと店内を見回したのだが、近くに店員がいない。今日は別に仕事が忙しいわけではないので、店員が近寄ってくるまでブラブラ店内を見回ることにした。すると、この前目に付かなかった一台のノートパソコンが「現品限り」と書かれた派手なPOPを背に置いてある。TOSHIBAのDynaBookだった。Etherこそ着いていないものの、スペックを見るとMebiusより数段上。CPUもペンスリだ。しかも650MHz。さらにメモリは標準で128MB。14.1インチモニタでOSもSE、ワードも付いてる。値段も20万円弱と予算以内。なんとCD-RWまで標準装備。ただし展示品なのでたくさんの人がこれをいじったのだろう、ということだけがマイナス点。今度は遠くにいた店員を呼び寄せて、色々と聞いてみる。話を聞けば「展示品ということにこだわらないのであれば、Mebiusよりずっとお買い得でっせ」と言う。うーん。しばらく考えた後「これください」。結局DynaBookを買うことになった。何日かにわたる下調べは何だったのだろう…。
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