他にもカルチャーショックは結構あった。まず「マイコンピュータ」という存在。Macintoshユーザーなら「これがMacintoshHDに相当するものだろう」と考えてしまいがちだが、そうではない。「マイコンピュータ」を開くと中にFDやCD-ROMが見える(何も入れてないのに)。マイコンピュータとは利用可能なリソースを表すものだそうで、この中がMacintoshのデスクトップにあたると考えて良いのだろうか?
MacintoshHDに相当するのは「C」というHDのアイコンだ。この「C」の名前も勝手に変えられない。「お仕事用HD」とか「趣味のもの専用HD」とか「仮想ディスク用HD」とかにはできないのだ。デフォルトではCD-ROMが「D」なのだが、パーティションを切ったので私のDyna君は「C」と「D」がHD、CD-ROMは「E」になっている。
FDやCD-ROMはイジェクトボタンを押すことで排出する。これは考えてみれば至極当たり前のような気もする。Macintoshにはイジェクトボタンがないから、WindowsユーザーがMacintoshを使って、まずとまどうのはこのFDやCD-ROMの取り出しだそうだ。しかし前に何かの雑誌で読んだのだが、Macintoshの場合「メディアをイジェクトする」のはWindowsとは全く違う発想で設計されているらしい。Macintoshの方式は「ゴミ箱に入れる」という行為は、そのメディアに対しアクセスしていないかどうかを確認するための作業だそうだ。なのでMacintoshではメディアにアクセス中に、例えばゲーム用CD-ROMをゲームを終了していない状態でCD-ROMをゴミ箱に入れると、「まだ使用中だからイジェクトしないでね」と注意され排出されない。アクセスされておらず、安全にイジェクトできる状態であれば、何も言わずイジェクトされる。つまりイジェクトはあくまでオートというわけ。そう言えば昔、会社員だった頃SyQuest社のリムーバブルHDをアクセス中にイジェクトレバーを押して壊したことがある(笑)。SyQuest社のはゴミ箱に入れる方式じゃなかったから…。確かあの当時SyQuest社のHDはかなり高価な物だったと思うのだが。ははは。スミマセン。今まで黙っていたけど、私がやりました(汗)。
Internet Explorerがなぜバージョンダウン出来ないかも、なんとなくわかった。Windows98のインターフェイス自体が、そのままExplorerなのだ(表示は変えられるみたいだけど)。よくよく見れば、何かのファイルを指定する場合も(例えば何かソフトを立ち上げておいて、このファイルを開く、と指定する時)ファイルの位置を指定するのは、ホームページで言う「相対パス」に近いものがある。Explorer自体かなりシステムの奥底を支配しているのだろう。これではバージョンダウンが出来ないのもうなずける。ちなみにNetscapeは4から6まで問題なくインストール共存できた。
昔MacintoshにはPerfomaと呼ばれるシリーズが存在していて、コンシューマ向けに色々なソフトがバンドルされていた。このDyna君にも「そんなにいらないよ」というくらいのソフトがバンドルされている。しかもご丁寧にインストールされて。デスクトップにも多種多様なアイコンが並んでいる。はっきり言ってジャマだ。プロバイダへの入会案内なんていくつあるだろう。それはそれでいいのかも知れないが、私には無用のものばかりなので、これらを消去したい。デスクトップに並んでいるのは「ショートカット」というもので、Macintoshでいう「エイリアス」だから、そのままゴミ箱に入れても大丈夫なのだが、ソフト本体は話が違う。Macintoshの場合、ほとんどがソフト本体をゴミ箱へ入れれば消去できるが、Windowsは削除するにもそれなりの儀式を行わなければいけない。アンインストールというやつ。コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から削除したいソフトを選び削除する。ちなみに先に書いた起動ディスクの制作も、この「アプリケーションの追加と削除」にある。なぜこんな所に?と思ってしまうのだが…。他のこともそうだが基本的にWindowsは「解らない人はいじるな」と言っている気がするのは私だけか?
|