ご無沙汰です(笑)。6月からずっと更新が途絶えていたのは、別にさぼっていたわけでも、仕事が忙しかったわけでもなく、そう、こういうことだったわけ。初めて来た人には何のことだか解らないと思うけど、この度、長年利用してきたプロバイダを引っ越し、めでたくドメインを取得、サイト引っ越しを期に、全面リニューアルを決行。で、この3ヵ月間仕事の傍らずっとその作業をしていた関係で、更新はお休みしていたということ。
サイトの名前も一新した当ホームページ。これからもよろしくお願いします。
デザインは多少変わったものの、内容は全く変わって無いじゃないか(というか、むしろ減ってる・笑)、なのになぜ3ヵ月も? と思われるかもしれないが、実はHTMLタグを全て書き直していた。
私はタグを全て手打ちで入力している。前にも書いたが、最初に使ってみたホームページ制作ソフトがどうも手になじまなかった関係で、手書きのタグを書くようになった私は、以来ずっとそのまま手書き派を通している。タグを手書きで入力すると、自分流のHTMLファイルが作れるのでしっかり構造が把握できるし、なにより無駄なタグを勝手に書き込まれることが無く、密かに手書き派の方が「何となくかっこいい」とさえ思っていた。
しかし所詮、私程度が書くHTMLではミスが多く、ブラウザの変化による不具合も出てきたりしたのだが、これだけファイル数が増えてしまったこのサイトを、なかなか修正する気になれずにいた。そこへおとずれたこの引っ越しは、私の重い腰を上げるに十分足りる「きっかけ」となったというわけだ。
なかなか立ち上がらないのだが、走り出すと止まれない性格もあり、前々からやろうとしていた事も、このチャンス(?)に手を出したりして、おかげで思っていた以上に時間がかかってしまった。
何を始めたかというと、まずFlash。今回から作品集のページと別立てにしたので(これも前々から考えていた事)、作品集のトップにFlashムービーを設置した。で、どうせやるなら「ありきたり」なムービーは置きたくない。なんかこう、それ自体で楽しんでもらえる物はできないだろうか…なんて考え出したのが失敗(笑)。どんどん泥沼にはまってしまった。はまった結果が
こちら。要FlashプラグインVer5以降。これは毎月違うムービーが表示されるので、よければ毎月チェックして欲しい。(現在はリニューアルにより別コーナーに移動済)
それから名刺。今まで使っていた名刺は、独立したとき印刷屋の友人が「独立祝いでサービスしておいた」と、300枚の注文のところを700枚刷ってくれたおかげで、現在でもまだ400枚以上残っている。その関係で未だに郵便番号が3ケタのままの名刺を使っていた(笑)。せっかくドメインを取るのだし、400枚捨てるのは忍びないが、ここは名刺も新調することにした。
それ以外にも、この3ヵ月の間に身の回りで色々なことがあったのだが、それはまたネタに詰まったときのために取っておくことにして(笑)、今月のお題は「名前」。
私は子供の頃、この「岩広」という名前が嫌いで嫌いでしょうがなかった。もっとこう、仮面ライダーやウルトラマンに変身できそうな「タケシ」とか「ハヤト」とか、かっこいい名前にあこがれていた。もっとも運動神経が皆無でドンくさい私に「ハヤト」なんて名前が付いていたら、それはそれで、みっともなかったかもしれないけど…。でも、なにも「岩広」はないだろ。こんな固そうな名前にしなくてもいいのに、とずっと思っていたのだ。
40年近く生きていると、やはりめずらしい名前を持った人と何人か知り合うこともある。で、口を揃えたように、みんな子供の頃は自分の名前が嫌いだったと言っていた。これはめずらしい名前を持った人にしか解らない感情だろう。一般的な名前で子供時代を過ごした人には、絶対にわかるまい。卒業式で、自分の名前を全校生徒の前で読み上げられる事が、いかに苦痛だったか…。今でもそうだが、知人以外の郵便物の宛名は必ず「岩宏」と書かれてくる。そのたび少し嫌な気分になる。「お名前は?」と訪ねられて「キムラ イワヒロです」と答えるたびに「岩手県の岩と広島県の広です」と補足しなければならない煩わしさ…。
まぁ、一般的な名前の人には、一般的な名前を持ったつらさもあったのかも知れないが、それは私には解らない。鈴木一郎選手が「イチロー」と変えたとたん大活躍を始めた例もあるし。
名前というのは、その人の人生に置いてかなり大きなウエイトを占める。この前「千と千尋の神隠し」を見たが、主人公の女の子は自分の名前の一部を取り上げられてしまい、だんだん自分が何者なのか解らなくなってしまう、というストーリーだった。
わかる。わかるぞ…。ある程度成長してくると「めずらしい名前もいいかな」と思えてくるようになるが、子供にとっては自分の名前がどれだけ重要なものか…。私が頑固者で偏屈な性格に育ってしまったのだって、この「岩広」という固い名前のせいも多分にあるだろう(笑)。
最近はそのままでは絶対に読めない、当て字を使った子供の名前が増えている。私はその子たちが将来ひねくれないように祈るばかりだ。
あ、いや、それ以前に学校の先生が出席をとるのに苦労しそうとか、将来その子たちが社会人になって、その名刺を自分が作ることになったら大変だとか…。そんな心配までしてしまう。
そんな私だが、今回だけは生まれて初めてこの珍しい名前に感謝した。そう「iwahiro.com」。他に誰がこんなドメインを取ろうというのか。
友人の「ユキヒロ」君は本当は「yukihiro.com」が欲しかったが、ミュージシャンの「高橋ユキヒロ」に取られていた、と嘆いていた。そうだろう、そうだろう。
悪いと思うが、珍しい名前を持つ人間の代表として言わせてもらう。
ザマーミロ(笑)